風が叫んでいる 



それが明の叫びなのか暗の叫びなのか 
夏の訪れを告げる声なのか狭い中に居る私を嘲る声なのか 
この空模様は私を突き放しているのか 
腕を広げているのか 




一日が過ぎて静まった声 



短時間で思いを巡らせたときよりも簡単に応えが出た 
風の叫ぶ声が好き 
風は私を逆撫でするように叫ぶ 
だけどあの時は叫ぶ声が好きだった 



叫びが叫びを呼び



吸い込むように